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[2021/2/24号] ISO 56002がベストセラーになりました
日本規格協会(JSA)によると、国内で出版されている数多くのISO規格(原文・邦訳併記)の中で、ISO 56002が購入者数でベストセラーになっています。2020年12月には1位、2021年1月には2位と2ヶ月連続で、ベストセラーISO規格となりました。これは、イノベーションにマネジメントシステムが必要である、と言う考え方が広がり始めていることの兆しではないか、と思います。
JINはISO 56000シリーズ(イノベーション・マネジメント)の国内審議団体を拝命しており、規格開発に関わる国際交渉や国内審議委員会の運営、規格の普及活動を行っておりますが、ベストセラー化は、正直、驚きでもあり、喜びです。
また、ISO 56002はガイダンス規格であり、認証向けの規格ではないのですが、ISO 56001(イノベーション・マネジメントシステム:認証規格)設計が正式にTC279内部で合意され、2月18日に第1回の国際会議が開かれました。初回は20カ国から62名のエキスパートが参加し、JINも3名のエキスパート参加をしました。今後、2024年前半の認証規格の発行へ向けて交渉が続いていきます。
今回の規格開発で特徴的なとは、ISO 56002とISO 56001は並存規格と言う点です。すなわち、ガイダンス規格に沿って社内改革を進めたい人はISO 56002を活用し、2024年以降に認証規格に沿って認証を受けたい人は、イノベーション・マネジメントシステムの認証済み企業を目指せる、と言うことを意味しています。
そのように、目紛しくイノベーション・マネジメントの世界に変化が起こっている中、2月5日(金)の「JINオープン・イノベーション対話シリーズ」第9回を開催しました。京セラ株式会社 みなとみらいリサーチセンター研究開発本部室 高橋聡氏(オープンイノベーション推進部責任者)をお招きし、「みなとみらいから始まる京セラのオープン・イノベーション」についてご講演いただきました。
冒頭に、従来型のR&Dが硬直化し大きな構想を描き辛くなっていたことが、みなとみらいリサーチセンターを立ち上げる背景となったこと、そのため同センターでは未来の大きなイノベーションを興すことを目指されている旨を伝えて頂きました。
後半の対話セッションでは、同センターではきっかけ作りを重視し、イノベーションを興したい人に「この指とまれ」と分かり易い選択肢の一つとなることを意識されている旨や、ゆくゆくは関係する企業との結びつきを広め、イノベーションのエコシステムを形成することを目指されている旨を語って頂きました。
第10回の対話シリーズ(3月5日(金) 10:00-11:00)は、オリンパス株式会社 CTO統括室 菊地奨氏(イノベーション推進, グローバルアドバイザリーフェロー 工学博士)をお迎えします。「オリンパスが目指すテクノロジー・イノベーション」をテーマに話題を提供頂き、「IMSに則した活動」についての対話を致します。奮ってご参加ください。詳細はこちら
【IMSAPスタジオ第3期:5月開始】(イノベーション・マネジメントシステム(IMS)の学習プログラム)集開始!
現在進行中の第2期は、13社にご参加頂き、3月修了に向けてスタジオ活動を続けています。動画コンテンツによる学習と対話セッションの組み合わせにより各社にIMS推進チームを作る内容になっており、『柔軟に何度でも学習できる』と好評を頂いております。皆様の会社のイノベーションの成功確率をあげる為に必須ではないか、と思います。ご興味のある方はims@ji-network.orgにお問い合わせください。