Programsイノベーション課題を経営システムとして
解決するためのプログラム、IMSAP

既存組織からイノベーションを起こせないと言う課題は、日本企業独自のものではなく、世界共通です。そのため、既存組織からイノベーションを起こすためのマネジメントシステムの国際規格の検討がISOにて2013年より始まり、2019年には産業史上初のイノベーション・マネジメントシステム国際規格56000シリーズの中枢企画であるISO65002が発行されました。
IMSの目的は、不確実な状況で新しい価値を実現する能力を高めることであり、イノベーションの対象には新しい製品、サービスだけでなくプロセス、ビジネスモデルなどが含まれるのです。
IMSAPはISO56000シリーズに準拠した総合プログラムです。

ISO56002はイノベーション・マネジメントをシステマティックに行うためのガイダンス規格として2019年に制定されましたが、これを基に2024年9月、認証規格56001がグローバルに発行されました。IMS56001によりIMSを導入実践している企業や事業を外部機関が判断できるようになり、イノベーションの取り組みが本業外の「出島」ではなく、経営の中核としても位置付けられ、推進力になることが保証されることとなります。

 よく誤解されますが、認証規格であるISO 56001を取得したからといって、イノベーションが直ちに実現するわけではありません。では、なぜこのような規格が存在するのでしょうか。
ISO 56000シリーズは、企業のイノベーション活動を支える、組織のためのシステム構築に関するガイドライン、いわば共通の尺度であり共通の言語です。これにより、世界中のあらゆる地域、あらゆる規模の企業が、基本的なイノベーション活動を展開できるようになります。
ただし、そのシステムは現在の自社の状況や能力に適合したものでなければなりません。そのため、JINでは、単に表面的な規格の導入を目指すのではなく、自社能力の分析から始まり、戦略やスコープ構築のための支援を行っています。そして、企業が一定以上のイノベーション・マネジメントシステムの成熟度を有すると認められた場合に与えられるのが、本来のISO 56001の位置づけです。
したがって、安易に規格の取得だけを目指すのではなく、中長期的な視点も踏まえ、自社の真のイノベーション能力を高め、その目標に向けて段階的にイノベーション経営システムの導入を進めていく必要があります。
私たちは、世界の専門家とともにこのような議論を重ねています。ISO 56000シリーズは、いわばイノベーション・マネジメントシステムの構築という宝探しへの地図です。そして、あなたの企業がイノベーション・マネジメントシステムへの第一歩を踏み出し、その宝物を持ち帰ることができたかどうかを判断するのがISO 56001なのです。
JINは日本で唯一の国内審議団体として、世界規格に基づき、多様な活動や支援活動を展開しています。

01

IMSAP

イノベーション・マネジメントシステム・アクセラレーションプログラム

目的

ISO56001/56002をもとに貴社に最適なイノベーション・マネジメントシステムを構築し成熟させていきます。

特徴

IMSAPスタジオで集中的にISO56001/56002シリーズの基礎的知識を学び、次にIMSAPのキャンプⅠで自社のIMSに関わる現状分析(IMSアセスメント)を行います。その結果に基づき、JINのサポートを受けながらキャンプⅡで自社のIMSデザインを、キャンプⅢで自社のIMS実装を行うのが基本的な流れです。
すぐに自社の現状分析を行い、改善点を見つけたいという方はIMSAPのキャンプⅠから始めることも出来ます。


02

IMP

イノベーション・マネジメントプロフェッショナル

目的

次世代のプロフェッショナルを目指す、システマティックなイノベーションの時代へのプログラムです。

特徴

イノベーション・マネジメントプロフェッショナル(IMP)とは、組織におけるイノベーションの創出と活用を体系的に推進する専門家であり、組織が変化の激しいビジネス環境で成功するための「イノベーションの舵取り役」として、非常に重要な存在です。アイデア出しやプロジェクト・マネジメントにとどまらず、イノベーションを戦略的に位置づけ、持続可能な価値を生み出すための全体的なプロセスや文化の醸成に対して重要な役割を担います。
左図は、IMPの成長ステップと認証体系を示しています。ISO 56002に基づき、イノベーションを体系的かつ持続的に推進する実践型学習プログラムであるSIM(Systematic Innovation Management)を活用しながら、各ステージで学びを深め、次世代のリーダーシップを担うプロフェッショナルとして、組織課題に応用可能なスキルを習得し、成果創出と変革を目指します。

14のモジュールを3つのフェーズで学習
1)IMSの基礎を理解:モジュール1~5
2)IMS構築のプロセス:モジュール6~10
3)実装実践へのステップ:モジュール11~14

03

SHIP

SDGs Holistic Innovation Platform: SDGsビジネス加速支援

目的

SDGsをイノベーションの目的として捉え、日本企業の技術・ノウハウを活かして、SDGsの達成をめざしています。

特徴

JIN と国連開発計画(UNDP)が2016 年に⽴ち上げたオープンイノベーション・プラットフォームです(2023年4月からJIN単独運営)。SHIPエコシステムを形成しながら、SDGs に定義されている課題を深掘りし、それを解決するビジネスモデルの構築プログラムや実証プロジェクトの支援を実施しています。

SHIP公式サイト ↗︎

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