国分グループ本社株式会社

参加期間 2019年9月 ~ 2020年3月
参加プログラム SDGs戦略策定プロジェクト(SHIP)

第11次長期経営計画の策定にあたり、SDGs戦略を明確化。300年間紡いだ商いを次世代に繋げ、食を通じて世界の人々の幸せと笑顔を創造する。

第11次長期経営計画の策定にあたり、SDGs戦略を明確化。300年間紡いだ商いを次世代に繋げ、食を通じて世界の人々の幸せと笑顔を創造する。

国分グループ本社株式会社
代表取締役社長執行役員 経営統括本部長 兼 COO
國分 晃氏


−−−この度、SDGs戦略を明確化されたのには、どういった狙いがあるのでしょうか?

私たちは創業が1712年で、今年で309年目の企業になります。実は、創業から会社の決まりごととして、「帳目」や「式目」といったものがあります。SDGsで言われていることは、大まかにそこに盛り込まれていると考えていました。それでもあえてSDGs戦略を策定したのは、JINから、SDGsの本質がイノベーションを通して社会課題を解決することであると聞き、それであれば、SDGsと真剣に向き合う価値があると考えたからです。



 

−−−第11次長期経営計画(2021~25年)におけるSDGs戦略の位置づけについて教えていただけますか?

「300年間紡いだ商いを、次世代に繋げていく。私たちは食を通じて世界の人々の幸せと笑顔を創造します。」というSDGsステートメントを企業理念のサブワードに組み込んで、経営の目標としてSDGsを明確に位置づけています。
私どもは、社会体制が大きく変わった明治維新、関東大震災、そして太平洋戦争という3つの危機を、その都度ゼロスタートを切りながら乗り越えてきました。そこで重要な役割を果たしたのが、我々の行動憲章・行動規範である「帳目」です。これをよく読み解くとSDGsの考え方に類似していたので、対外的にコミュニケーションしていく上で、SDGsのフレームワークに置き換えていく必要があると考えました。




−−−SDGsに掲げられている課題の解決に向けて、具体的にどう取り組まれていくお考えですか?

私どもだけでイノベーションを興していくのではなく、私たちのSDGs戦略に共感いただける方たちと一緒にやっていくことで、SDGsに掲げられている課題の解決が実現できると考えています。そして、共感していただける仲間たちを「共創圏」という考え方で募っていきます。




−−−SDGsとイノベーションは切ってもきれない関係ですが、イノベーション自体にはどのように取り組んでいますか?

第11次長期経営計画がスタートした本年1月に、グループ企業のイノベーションを支援するイノベーション推進部を立ち上げました。
私は、イノベーションは本部主導ではなく、グループ企業が自ら行っていくものだと考えています。というのも、人口が減少し、少子高齢化が進み、食のマーケットが縮小していく時代においては、全国の各現場、生活の場で需要を創造し、イノベーションを興していく必要があるからです。




−−−SDGs戦略の策定では、SHIP(SDGs Holistic Innovation Platform)をご活用いただきましたが、JINに対する評価をお聞かせください。

SHIPのノウハウ、そしてJINの導きがなければ、SDGs戦略の策定、ステートメントの発表まで辿り着けなかったのではないかと思います。社内のプロジェクトメンバーを精神的に支えていただいて、ここまで漕ぎ着けられたのは、JINの支えのおかげだと強く思っています。

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