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【第34回 オープン・イノベーション対話シリーズ レポート 】
概要
今回は、ファシリテーターであるJIN常務理事の松本 毅と、旭化成株式会社顧問兼JINアドバイザーである田村 敏氏が、「新規事業を生み出すプロセス」について対談いたしました。
前半では、田村氏が構築を進めた、旭化成グループの新規事業創出のためのアクセラレーションシステムについてお話しいただきました。
このアクセラレーションシステムは、新たな社会価値の提供を重視した新規事業創出を目指したものです。スタートアップ企業に対するオープンなエコシステムを旭化成グループの中で再現するものであり、イノベーションとマーケティングの2つの視点をかけ合わせることにより新規事業創出を促す活動です。
この活動のために、旭化成グループでは、マーケティング&イノベーション本部という組織を組成し、新規事業創出のための支援体制の構築と並行して、具体的な新規事業創出を目指す6つのプロジェクトを推進してきました。
今回、田村氏からは、これらの6つのプロジェクトの中から、続可能なスマートフードチェーン事業と偽造防止プラットフォーム事業への取り組みについての事例を紹介いただきました。
後半の質疑応答では、田村氏に、旭化成が新規事業創出の仕組みにイノベーションとマーケティングの2つの視点を取り入れることを決定した背景について、またエレクトロニクス事業を担当していた経験から、海外顧客への展開を進める上でのマーケティングの重要性などの様々な質問にお答えいただきました。
第34回対話シリーズを終えて:
田村氏が旭化成グループにおいて、新たな施策を具現化するうえで、過去の失敗や成功を活用し、「異なるリソースをつなげる」ことの重要性に気づかれたプロセスが非常に明確になりました。そして、ISO56002に準拠したIMS(イノベーション・マネジメントシステム)を導入し、持続的な成果を目指された慧眼に感銘を受けました。
お知らせ
次回の対談は、4月7日にKOA株式会社 KPS-3 イニシアティブ IMS推進センターゼネラルマネージャーの坪木光男氏をゲストとしてお迎えします。KOA株式会社は、抵抗器の専業メーカーとして活躍しており、IMSAPキャンプを活用して、新規事業の創出に向けて取り組んでおられます。次回も、非常に興味深い新規事業の話を聞くことができる機会です。ぜひご参加ください。
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