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【レポート】2024/11/21開催「EICN Tokyo – Annual Conference」

1121日、英エコノミスト誌のエコノミスト・インテリジェンス・コーポレート・ネットワーク(EICN)が主催する「2024 EICN東京総会」が開催されました。テーマは「成長の起爆剤としての日本のイノベーション」です。
世界政治経済の展望についてのプレゼンテーションに続き、TDKの齋藤昇CEO、衆議院議員の河野太郎氏、JIN・多摩大学大学院の紺野登が登壇しました。

非常に有意義な議論だったと思います。
このようなことをお話しさせて頂きました。
イノベーションは一企業だけでなく、社会全体の長期的な成長に不可欠です。
しかし、日本のイノベーションは停滞しています。

これを乗り越えるには、企業規模に関わらず起業家精神が必要であり、失敗をフィードバックとして取り入れる組織文化や、トップのリーダーシップも必要です。すべての企業がイノベーションを起こせるわけではありませんが、求められているのは、古い経営システムからの脱却です。過去の成功パターンから脱却できていないのです。例えばDXの本質は、自社のビジネスを内側から変革することですが、それはあくまで既存ビジネスのデジタル化にとどまっています。

一方スタートアップ企業はイノベーションを推進する上で重要な役割を担っていますが、日本ではGDPへの貢献度は高くありません。米国とは環境が異なります。必要なのは、産業と学術界が連携し、スケールアップを視野に入れたスタートアップ企業育成を超えたイノベーション・エコシステムです。

少子高齢化は、日本のイノベーション能力を明らかに低下させています。女性や高齢者の活用を促進するとともに、移民や外国人労働者に対する政策や規制を緩和(あるいは新たに導入)する必要があります。
全体として、日本に必要なのは、未来に対する「構想力」だと思いました。