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JINイノベーション便り

[2021/1/19号] 第8回「JINオープン・イノベーション対話シリーズ」でJIN理事 石黒不二代氏が「UX(顧客体験)の設計と攻めのDX」について講演

1月8日(金)に行われた第8回JINオープン・イノベーション対話シリーズでは、ネットイヤーグループ 代表取締役社長 石黒不二代 氏(JIN理事)をお招きし、「UX(顧客体験)の設計と攻めのDX」についてご講演いただきました。

冒頭から、DXには守りのDXと攻めのDXの二つがあり、守りのDXだけでは不十分であり、今は、攻めのDXを推進していく必要があるとの直球のご提言でした。守りのDXは企業の内部活動の生産性向上などを志向するものであり、当然の取り組みであること。それに対し、攻めのDXは顧客体験を変革することで自社の競争力を高めていくことに主眼があり、ビジネスモデルの変革や新サービスを創出という形を取ることが語られました。

一例として、テスラの総合的エネルギーテクノロジー事業の展開や国内検索エンジン・Yahoo!・Googleの比較を頂き、ターゲット顧客を想定すること、その顧客にとっての最高の体験を創出すること、そのためにデジタルをどう活用されたのかといった具体例の案内を頂きました。

後半の対話セッションでは、参加者からのご質問を受けて、素材産業などのB2BでのDX活用は、B2Bの方が顧客を特定できる分、不特定多数を対象とするB2Cに比べてデータマーケティングとしてCRMと繋げやすい側面があることや、同時にC向けのマーケティング、ブランド構築を行うことが重要であるという意見を頂きました。

また、DXはデジタル面のみを変革するのではなく、マネジメントシステムを変えることで業務が変わり、その結果、人のマインドセットも同時に変わる必要があることにも言及されました。DX実現のための組織のIT体制、ITの内製化にも話が及び、攻めのDXを実現するためにオープンに考え、内製化とアウトソース化のバランスを戦略として考える重要性が浮かび上がりました。

第9回の対話シリーズは2月5日(金) 10:00-11:00に、京セラ株式会社 みなとみらいリサーチセンター研究開発本部室 高橋 聡 氏(オープンイノベーション推進部責任者)に「みなとみらいから始まる京セラのオープンイノベーション」をテーマに話題を提供いただきます。奮ってご参加ください。
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