Newsニュース

JINイノベーション便り

[2021/5/31号] 「グリーンイノベーション基金事業」に注目!!

IMSに関わるこの1ヶ月の動きをお知らせします。

1)経産省の「グリーンイノベーション基金事業」に注目!!
非連続なイノベーションが求められているグリーンイノベーション分野ですが、経産省&NEDOが推進する「グリーンイノベーション基金事業」の研究開発資金の申し込みに大きな変化が起きています。以下は企業が提出する事業計画書の項目の一部ですが、3番目に「イノベーション推進体制」(「研究開発推進体制」でないことに注目)が入っており、その中に明確にIMSが位置付けられています。文章は公開資料ですので、応募に関わらず、参照されてはいかがでしょうか?

[事業計画書の項目(抜粋)]
1. 事業戦略・事業計画(詳細割愛)
2. 研究開発計画(詳細割愛)
3. イノベーション推進体制 ⇒ここで明確にIMSが位置付けられています
(1)組織内の事業推進体制 
(2)マネジメントチェック項目① 経営者等の事業への関与
(3)マネジメントチェック項目② 経営戦略における事業の位置づけ 
(4)マネジメントチェック項目③ 事業推進体制の確保

(2)のマネジメントチェック項目①の中で、経営者のリーダーシップを表す項目の中の一つに次の文言があります。「経営層が、ガバナンスイノベーションやイノベーション・マネジメントシステム※を理解し、非線形な試行錯誤を奨励する組織制度・組織文化を醸成するか」

※ISO56002、IEC62853等の国際標準、経済産業省による「ガバナンスイノベーション」「ガバナンスイノベーションVer2」「日本企業における価値創造マネジメントに関する行動指針」等が参考になります。

2)スウェーデン国立研究所とイノベーション促進で連携合意
5月10日にスウェーデン国立研究所(Research Institutes of Sweden:以下、RISE)と、イノベーション分野での連携を合意し、ペールエリック・ヘーグベリ駐日スウェーデン大使閣下臨席のもと、スウェーデン大使館にて調印式を執り行いました。詳細についてはプレスリリースをご覧ください。

3)ISO56001「第1回国内審議委員会」を開催
4月28日にISO/TC279国内審議委員が出席する第1回国内審議委員会を開催しました。国内審議委員会は、各種業界団体、企業より選出された委員が、国際交渉の過程で日本の産業界の意見を取りまとめ、より良い規格開発を行うことを目的としています。今後、ISO56001策定に向けた日本国内の意見を取りまとめながら、ISO56002の改善と共に、委員会で合意した内容に基づき、国際交渉に臨みます。

4)第3期「IMSAPスタジオ」開講
5月26日、昨年度からJINが開催している「IMSAPスタジオ」の第3期を開講しました。日本初のIMS実践者向け入門プログラムであるIMSAPスタジオですが、第1期:11社63名、第2期:13社74名に続いて、第3期は13社71名にご参加いただいて開講しました。今後、動画学習、対話セッション、自社議論を通じてIMSへの理解を深めていただき、IMS導入準備に向けた準備を進めていきます。第4期は今年10月の開講を予定しています。