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JINイノベーション便り

[2022/8/19号] イノベーションマネジメントとガバナンスとは?

イノベーションとガバナンスという言葉を同時に聞くと、奇異に感じる人が多いと思います。

イノベーションとは自由闊達な非直線形な活動であり、ガバナンスとはどちらかというと締め付ける管理型の活動であるというイメージが定着していないでしょうか。
しかし、私はイノベーション経営にはガバナンスが必須だと考えています。特に、持続的な成長を目指すためには継続的な努力が必須であり「努力の継続を促すガバナンス」はこれからますます重要になってきます。継続的な努力なしにイノベーションは生まれないのです。

数年前に、そのガバナンスが全く機能していないある現場に遭遇しました。大手メーカーのグループ全体に関わる新事業提案制度を約1年かけて準備してきたところ、ホールディングスの社長交代が発表され、後任社長の「私はこういうのは好きではない」の一言で、関係者の努力が一瞬にして消え去ったのを目の当たりにしたことがあったのです。
皮肉なことに、その会社は改めてグループ全体に関わる新事業提案制度を作る判断をして、ゼロから努力を再開しているのですが、この失った年月が実に勿体ないです。

社長交代に伴い、前任の経営者の路線を180度転換した上で独自色を出すというのはよく聞く話です。勿論、何でも前任者のやることを引き継げば良いというものではなく、改めるべきところは改めれば良いのです。しかしながら、持続的な企業の成長に繋がる継続的なイノベーション活動は、一旦中断すると再開までのエネルギーが尋常ではありません。

そんな中、経営者の交代に伴い、イノベーション経営をさらに進めている好事例があります。それが沖電気工業の鎌上前社長(現会長)から森現社長への交代であり、私はここに、重要な「イノベーション経営のガバナンスが機能」している例があると思います。

先般、このお二人と松田 千恵子先生(東京都立大学大学教授・JINフェロー)、西口の4人で鼎談する機会を得ました。企業の持続的成長のため、経営者が前任者の功績を基に更に努力を重ねていく姿が語られています。
詳細内容はこちらをご覧ください。
是非皆さん、ご参考にされては如何でしょうか?

最後までご高覧頂き、ありがとうございました。