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【JIN法人会員向けイベント開催レポート】 「イノベーションを興し続ける組織への変革~イノベーションエコシステムの円滑な導入に向けて~」
2016年8月5日(金)、一般社団法人Japan Innovation Network(JIN) は、明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科教授の野田氏をJINオフィスにお招きし、JIN法人会員向けイベント「イノベーションを興し続ける組織への変革~イノベーションエコシステムの円滑な導入に向けて~」を開催しました。
■JIN紺野代表理事 挨拶
17時よりイベントをスタートし、初めにJIN代表理事の紺野登氏よりJINの説明を行い、各参加者にイノベーションを興し続ける組織への変革に関するアンケートに回答いただきました。
■明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科 野田教授 プレゼン
「イノベーションを興し続ける組織開発~組織変革者の役割と必要な力~」
続いて、明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科の教授 野田稔氏が登壇し、イノベーションを興し続けるためには「組織の楽観性」が重要であるというメッセージとともに、会社に新しい考え方を導入する際、どのような難しさがあり、何に気を付けるべきかという組織変革論と、イノベーティブな組織開発を推進するイノベーション・チェンジエージェントの役割と必要な力について、お話いただきました。
■JIN紺野代表理事と野田教授、参加者とのディスカッション
JIN紺野代表理事と野田教授に参加者も交えて、イベント冒頭のアンケート結果を基に、ディスカッションを行いました。
アンケート結果から、参加者の9割以上が、自身が提案した新しい取組みや仕組みが社内で導入されなかった経験を持つ(「何度も経験したことがある」「数回経験したことがある」「1回は経験したことがある」)ことがわかりました(表1参照)。
表1:自身が提案した新しい取組みや仕組みが社内で導入されなかった経験
また、自身の提案が社内で導入されなかった際の対応として、「時期尚早と判断し、時期がくるまで提案を眠らせた」という回答が最も多く、次いで、「提案をあきらめた」や、「賛同してくれそうな役員・管理職にアドバイスを求めた」「賛同する社内の有志を増やした」といった社内賛同者を獲得する活動について、回答が多くあげられました。
本イベントのテーマである「組織風土改革に挑戦した・しようと思った」と回答した人は3名、参加者全体の2割と少ない結果でした(表2参照)。
表2:自身の提案が社内で導入されなかった際の対応
N=15、複数回答可
また、最後に、参加者から野田教授への質問を基に、加速支援者となりうる人材の性格や思考法とは、イノベーターが活躍しやすい環境整備の方法とは、経営層の意識改革を進めるには、等について熱い議論が行われました。
一般社団法人Japan Innovation Network(JIN)事務局