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JINイノベーション便り

[2022/2/24号] 「なんちゃって両利き経営していませんか?」

2021年12月に「ISO56005(IMSにおける知財マネジメント)の対訳版発行!」のテーマでイノベーション便りをお送りしてから時間が経ちましたが、本日のテーマは「両利きの経営」と「ISO規格開発の進捗状況」です。

早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授で「世界標準の経営理論」著者の入山 章栄先生と「国際標準化の進むイノベーション経営」の観点で「両利きの経営」実現のために企業は何をすべきかについて対談しました。
詳細はこちらの記事
を見て頂きたいのですが、主要な論点を挙げておきます。

・「なんちゃって両利きの経営」という、中身が伴わないものが増えている。
・「両利きの経営」実現には、「両利きの経営」だけをやってもだめで、会社の仕組み全体を変える必要がある。これは、ダイバーシティにおいても同じ。
・「両利きの経営」実現には、失敗をポジティブに捉える企業文化と、失敗を恐れない人材が必要。
・れからはイノベーション経営や両利きの経営を心底理解している社外取締役の育成も大切。
・「知の探索」をすることが重要で、かつそれを行うために必要な人事制度などのマネジメントシステムが当たり前にできていることが「両利きの経営」の本質。
・「両利きの経営」を行うにあたり、イノベーション・マネジメントシステムが必要不可欠。
・イノベーション経営の鍵を握るのは、CEO、CIO、CHROであり、人事が鍵を握る。

熱気ある楽しい機会でした。是非、詳細をご高覧ください。

また、ISO56001(認証規格)策定と56002(ガイダンス規格)改善に関わる議論が同時並行で始まっています。

ISO56001(認証規格)については、過去のISOのMS規格が膨大な作業量を要求される割には具体的な付加価値を感じられない場合があるという国内審議委員会での議論に基づき、国際委員会では実効性のある規格にするための議論が始まりました。

ISO56002(ガイダンス規格)の改善に関わる会議も本格化しています。今週は月曜日から金曜日まで毎晩会議が続きます。欧米亜を繋いでオンライン会議をする時の常で、日本時間の夜中になりますが、コロナ禍で会食も激減しておりますので、集中して国際交渉に臨めると前向きに捉えております。

最後までご高覧頂き、ありがとうございました。