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JINイノベーション便り

[2020/8/14号] 第3回「JIN オープン・イノベーション対話シリーズ」で三井化学のオープン・イノベーションによる新事業開発の取組みをご紹介頂きました

日本企業が、継続的かつ大量にイノベーションの成功事例を生み出すにはどうすべきか―。SNSや書籍にある流行の手法に飛び付いたり、喧伝される手法を真似るだけでは成功確率が上がりません。私たちは、イノベーション活動を支えるマネジメントシステムの重要性を2013年より強く世に訴えかけてきましたが、遂にISO 56002としてイノベーション ・マネジメントシステムが国際規格化される時代になりました。

そこでJINでは、Withコロナ時代においても事業会社のイノベーション活動に取り組む方々との対話を続け、事業会社の多くの人々に気づきの機会を提供したいと考え、6月より「JINオープン・イノベーション対話シリーズ」(無料・全編オンライン)を運営しています。毎月第一金曜日の朝10:00から1時間の定例会で、毎回数百名の方にご参加頂いています。

8月7日(金)に行われた第3回では、三井化学株式会社 新事業開発センター長 善光洋文氏をお招きし、「三井化学におけるオープン・イノベーションによる新事業開発」についてご講演いただきました。三井化学様は、JINが主宰しておりますIMSAPスタジオにも積極的に参加されています。

今回の対話では、「新事業のイノベーションマネジメント(2階建て経営)」「機会を特定し、コンセプト創造・検証へ」をテーマに、ファシリテーターの西口代表理事、松本常務理事を交え、250名近い参加者の皆さまとの闊達な対話を行いました。当日議論された内容の一部を以下にご紹介します。

「新事業開発センター設立にあたり、基礎研究部門をはじめとする既存組織との間で、イノベーションに係る実務がこぼれ落ちたりする【ピッチャー&キャッチャー問題】、あるいは、互いに能動的な活動を遠慮しがちになる【様子見問題、お手並み拝見現象】はどのように乗り越えているのか?」「新事業開発センターが設立される前は、どのように新事業探索を行っていたのか?」「アウトサイドインとマーケットインのアプローチの両者でスタートアップと協業しているが、どのようにトライ&エラーを繰り返しているのか?」「大企業における効率追求型の分業体制からは、イノベーションは起こりにくい。イノベーションの機会を最大限に追及するために、どのように現場レベルの工夫を仕掛けているか?」

どれも実践的かつ深淵な内容で、多くのオープン・イノベーションの実践者や支援者が直面する課題です。

第4回は、9月4日(金)10:00-11:00に、パーソルホールディングス株式会社 取締役副社長執行役員 高橋広敏氏に「パーソルホールディングスの二階建て経営への取り組み 〜経営者として何に拘ってきたのか〜」のタイトルでお話をいただきます。毎回異なる視点でのお話を伺っておりますので、今までのご参加者の皆さまのご参加も引き続き歓迎しています。お申込はこちらですので、奮ってご参加くださいませ。

JINでは、ISO 56002(IMS:イノベーション・マネジメントシステム)が世界に普及していく中で、これに基づいた貴社IMSのアセスメントと、IMSのグランドデザインを行うIMSAPキャンプなど多様なイノベーション加速支援プログラムを用意しております。ご参加につき、よろしくご検討ください。

また、10月14日(水)には、「JIN第2回イノベーション・マネジメントサミット(有料)」を行います。夕方17:00から22:00まで、日本、欧州、米国からのエグゼクティブ登壇者をzoomでお招きし、地球規模のイノベーション経営課題について意見交換の機会を持ちたいと思います。皆様、ご予定をブロック頂ければ幸いです。